以前、25歳でガチニートをしていたときに書いた自立についてのnote記事をこのブログでも公開していたのですが、この1年ちょっとで自分を取り巻く環境もかなり変わったので、26歳になった今現在の自立についての考え方をまとめてみました。
目次
自立とは依存先をすこしづつ増やしていくこと
25歳の時とは真逆の考え方なのですが、「自立とは依存先を少しづつ増やしていくこと」なのではないかと考えるようになりました。
これは私自身の言葉ではなく、精神科医の熊谷晋一郎さんの言葉を借りたものです。
熊谷さんは、脳性マヒの障害を持ちながら小児科医としても活躍しながら、現在は東京大学先端科学技術研究センター准教授として「障害と社会の関係」についての研究もされている方です。
それまで私が依存できる先は親だけでした。だから、親を失えば生きていけないのでは、という不安がぬぐえなかった。でも、一人暮らしをしたことで、友達や社会など、依存できる先を増やしていけば、自分は生きていける、自立できるんだということがわかったのです。
「自立」とは、依存しなくなることだと思われがちです。でも、そうではありません。「依存先を増やしていくこと」こそが、自立なのです。これは障害の有無にかかわらず、すべての人に通じる普遍的なことだと、私は思います。
自立とは「依存先を増やすこと」
何がキッカケで熊谷さんの記事を読んだのかは忘れてしまいましたが、記事の中にあったこの言葉に私は衝撃を受けました。
障害者だけでなく、誰もが生まれてから親に依存している。
そして親だけに依存した状態から少しづつ社会の中に依存先を増やしていき、親だけに頼らずに生きていくことができるようになる。
友人、恋人、配偶者、子供、会社、その他コミュニティなど様々なものに少しづつ依存していく。
依存先を増やしていき、何か一つのものに依存しなくても済むようにすることこそが自立なのだと今は考えています。
そして今まで考えていた「自立」は、本当は「孤立」だったのかもしれないと思うようにもなりました。
依存せずに生きる人はいない
また別の記事ではこうも書かれていました。
一般的に「自立」の反対語は「依存」だと勘違いされていますが、人間は物であったり人であったり、さまざまなものに依存しないと生きていけないんですよ。
東日本大震災のとき、私は職場である5階の研究室から逃げ遅れてしまいました。なぜかというと簡単で、エレベーターが止まってしまったからです。そのとき、逃げるということを可能にする“依存先”が、自分には少なかったことを知りました。エレベーターが止まっても、他の人は階段やはしごで逃げられます。5階から逃げるという行為に対して三つも依存先があります。ところが私にはエレベーターしかなかった。
“障害者”というのは、「依存先が限られてしまっている人たち」のこと。健常者は何にも頼らずに自立していて、障害者はいろいろなものに頼らないと生きていけない人だと勘違いされている。けれども真実は逆で、健常者はさまざまなものに依存できていて、障害者は限られたものにしか依存できていない。依存先を増やして、一つひとつへの依存度を浅くすると、何にも依存してないかのように錯覚できます。“健常者である”というのはまさにそういうことなのです。世の中のほとんどのものが健常者向けにデザインされていて、その便利さに依存していることを忘れているわけです。
自立は、依存先を増やすこと希望は、絶望を分かち合うこと
特に「依存していることを忘れている」という言葉は耳が痛かったですね。
何にも依存せずに一人で生きている人はおらず、依存することが当たり前過ぎてそれを忘れているだけだと気づかされるために、これほど分かりやすい言葉はないと思いました。
25歳の私はニートとして依存しまくっているくせに、誰にも依存していないという傲慢な勘違いをしていました。。。
めちゃくちゃ痛いですね。。。笑
今では気づきがあったおかげで、自分はいろんな人に助けられているのだなと感じて、生活の中でささやかなことに感謝の気持ちを持てるようになりました。
人生のいろんな部分で依存先を増やす努力をするようになった
26歳のいまは人間関係、収入、投資、情報、仕事のスキル、生活環境、趣味など人生のいろんな部分で依存先を増やす努力をするようになりました。
人間関係
人間関係に関しては勤め先の人間関係だけでなく、それ以外のコミュニティとのつながり作ろうと努力しています。
例えば私は外国に住んでいるので、日本人会に所属してみたり、現地人とのコネクションを作ったりしてます。
インドアな性格なのでこうゆうことは苦手なのですが、とにかくいまはチャレンジして経験値を積む段階だと思って頑張っています。
他にも、恋人を見つけるために恋愛について勉強したり、家族との関係を改善したり、疎遠になっていた学生時代の友人に自分から声をかけて遊んでみたりと、気づいた部分から外部とのつながりを改善するように努めています。
いきなりすべてをガラッと変えるのは大変だし、今までの良かったところまで消えてしまうかもしれませんので。
確かに人間関係はめんどくさい部分もありますが、深く付き合う人をうまく選べればコントロールできるのではないかと思っています。それも経験と練習がですね。。。
最近は人間関係を作ることにも努力が必要なんだと気づきました。
収入
収入について、「勤め先の企業から収入を得る」以外にも「副業で収入を得る」「投資で配当収入を得る」ということを意識しています。
最近では、経済的自立という言葉が話題になったりしていますが、収入源を複数作って1つに依存しない状態をつくるのはまさに経済的自立だなと思いました。
他にも「誰かにおごってもらう」「ヒモになる」などの新しい生き方も出てきていますね。うらやましいな〜と思いますが、簡単には真似できませんね。。。笑
いつかは自分がオーナーになって会社を運営してみてもいいなと思っています。これも簡単ではありませんが。。。笑
投資
投資に関しても、一つの銘柄に集中投資するのではなく、分散投資をしするようにしています。
以前からこういったスタイルだったのですが、最近はより分散を意識するようになりましたね。
今は米国株インデックス、全世界株インデックス、債権ファンドで分散投資をしていますが、いずれは株や債券以外にもREITやゴールド、原油などもポートフォリオに取り入れてみようと考えています。
通貨に関しても、米ドル、日本円、バングラデシュタカの3種類をもつようになりました。
情報
一つの情報源からではなく、複数の情報源から情報を集めるようにしています。
例えば、友人、親などの身近な人の意見を聞くだけでなく、インターネットで自分で情報収集をしてみるなどです。その逆もしかりです。
また、インターネットの情報は玉石混交なので、自分から一次リソースにアクセスするように気をつけています。
仕事のスキル
今の会社以外でも通用する仕事のスキルは何なのかを考えるようにしています。
例えば、営業として会社の商品に詳しくなってもその会社以外では役に立ちません。
しかし取引先と仲良くなって良い関係を構築する技術や、商品を絶対に売るんだというマインドは、他の会社でも通用する可能性が高いです。
今いる会社で求められていることを勉強したり伸ばすことは当たり前ですが、それに加えてどこに行っても役に立つ仕事の最小公約数みたいスキルを探して伸ばす努力をするようになりました。
- 基本的なパソコンスキル
- 語学力(外国で働いている人)
- ビジネスマナー
- コミュニケーション能力
- 人に好かれる能力
- 体調管理能力
人に好かれる能力や体調管理能力などは一見仕事に関係なさそうですが、業務の質を上げるためには日々の体調管理は非常に重要だと海外に来てから学びました。
生活環境
生活環境についても、最終的には日本以外でも生活できるようにしておこうと思っています。
これに関してはまだ調べないといけないことがたくさんありますが、まずは言語の習得だなと思っています。
なので、海外駐在をしている間に現地語を習得することはもちろんですが、いずれは英語も習得したいと思っています。
そうすればもし日本が崩壊してしまったり、日本の生活が合わない場合にも、他の国に脱出するハードルが下がります。日本が崩壊する可能性は低いと思いますが。
気候や文化、ビザ、移住条件、どういった仕事があるのかという部分も、少しづつ調べるようにしています。
自立するには「理解」「意志」「行動」の3つが必要
26歳で改めて「本当の自立とはなにか?」と考えてみてもう一つ大切だと思ったことは、自立するには「理解」「意志」「行動」の3つが必要なのだと思いました。
自立の必要性を理解して、自立する意志を持って、実際に自立しようと行動する。
ガチニートの時は理屈ばっかりこねて意志も行動もなかったですが、今では意志と行動こそが自分自身の存在を証明するのではないかと感じています。
我ながら1年でかなり成長したな〜と思いますし、27歳までの1年も実りのある時間にできたら良いなと思っています。
頑張って自立するぞ!!
このnote記事は勢いがあって我ながらいろんな意味で面白いと思いました。笑