多くの人にとって、株式投資などの資産運用をする目的はお金を増やすためだと思いますが、なんのためにお金を増やすのかという点は人によって様々だと思います。
私の場合はとにかく働きたくないという純度100%の不純な動機で株式投資を始めたのですが、そう思うようになったきっかけや経緯を記事にしてみました。
目次
居酒屋のバイトで気づいた労働の過酷さ【労働は地獄】
すべての始まりは大学1年の時に始めた居酒屋でのバイトでした。
このバイト経験がそれまでなんとなく生きてきた私にこれから訪れる人生の過酷さを教えてくれると同時に、私が株式投資を始めるきっかけになりました。
時給800円でも生活費は年間180万
2014年、当時通っていた大学は広島の田舎にあったのですが、そこの居酒屋で始めた人生で初バイトは時給800円でした。
仕事内容はキッチンで調理補助をするというもので、夕方から5時間ぐらい働いていました。
初めての給料は3万円ぐらいだったのですが、初めて自分で稼いだお金だったので給料日にはめちゃくちゃテンションが上ったことを覚えています。
自分が一人前の大人になった気すらしました。笑
しかしながらよく考えてみると、大学の学費が年間60万円、一人暮らしの生活費が年間120万円で合わせて年間180万円もお金がかかっており、1ヶ月15万円稼がないと完全に一人では生活できないということに気づきました。
ありがたいことに学費全額と生活費の一部を両親が支払ってくれていたので、月3~5万円ぐらい稼げば問題はありませんでしたが、40時間ほど働いて月3万円ちょっとしか稼げないのに、月15万円を稼ぐのはどれだけ大変なことなんだろうと感じてしまいました。
そしてその時ぐらいから将来に対する漠然とした不安や焦りが出てくるようになりました。
たかが4000円で人生を支配される
また夕方のから夜までの1日5時間ぐらいのシフトだったのですが、それでもバイトがある日は遊びの誘いは断らないといけないし、学校の課題もできません。
時給800円で5時間だと4000円ですが、お金を稼げるからそれでも良いという気にはならず、たかが4000円のために自分の時間が制限されるのは嫌だという気持ちになりました。
その時に初めて自分の時間が制限される事の辛さを理解しました。
極端な言い方をすると、自分の時間を制限されるということは自分の人生を支配されていることと同じだというふうに感じました。
絶望しすぎて労働は地獄だと思いましたね。笑
労働者は資本主義の奴隷【安く都合よく使える労働力】
当時、友人にこの話をした時には「バイトは金を稼げるからそこまで嫌じゃない」という意見が多く、自分だけがおかしいのかもしれないと思っていました。
なので、居酒屋バイトの条件が悪いからそう感じているのかもしれないと思い、他にも色々なバイトをしてみました。
コンビニの夜勤、塾講師、スポーツインストラクター、弁当屋、工事現場などいろんなバイトをしてみましたが、やはり働くのは過酷だなという感覚は消えませんでした。
むしろ居酒屋でのバイトは人間関係が良く、比較的楽しい部類に入ることが分かりました。
結局いろんなバイトを経験して分かったことは、労働は過酷でどの会社も安く都合良く使える労働力が欲しいだけということです。
当たり前ですが、人件費は安いに越したことはありませんし会社に都合よく貢献してくれる人材ほど使いやすいものはありません。
もはや資本主義という枠組みでの奴隷みたいなものだなと思いました。いまも概ねそう思っています。
そんな現実に気づいていくにつれて、とにかく働きたくない、1秒でも働く時間を減らしたいと思うようになりました。
働かずに生活する方法を探した結果、株式投資にたどり着く
情弱すぎて気づけば20歳
とにかく働きたくないと思うようになった私は、近い将来に訪れるであろう労働の日々をいかに回避するか、回避できないにしてもどうすれば働く時間を1秒でも減らすことができるのかということを考えていました。
しかしながら当時の私はパソコンもスマホも持っていないスーパー情弱野郎だったので、情報収集がうまくできないまま2年が経過して20歳になっていました。。。(2016年にまだガラケーを使っていました。笑)
なので、働かないためには宝くじを当てるかヒモになるぐらいしか方法はないのではないかと真剣に思っていました。
そして自分が定年まで働き続けるということが全く想像できず、自分の社会不適合者加減に絶望していました。(この記事を執筆している今もそうですが。。。)
祖父が株をしていたので話を聞いてみた
そんな中、実家に帰省したときに祖父が株をしていることをふと思い出したので話を聞いてみることにしました。
当時の私は株の知識がほぼなかったので祖父の話をあまり理解できませんでしたが、とりあえず株を買ったら毎年配当金が貰えるらしい、しかも株価が上がったらその分も利益になるらしい!といった感じでざっくりしたことを教えてもらいました。
情弱すぎて打開策を全く見いだせていなかった私にはこの毎年配当金を貰えるという話がとても魅力的に聞こえました。まさに渡りに船です。
これぞ自分の追い求めていた不労所得ではないか!という感じですね笑
本を読んでみたら自分でもできそうだという現実味を感じた
話を聞いたその日の内に本屋に行って、一番簡単そうだった「はじめての人のための3000円投資生活」という本を買って読んでみました。
この本では投資信託を用いた定額積立投資の始め方が詳しく解説されており、月額3000円程度の少額もからでも投資が始められる初心者向けの投資方法が紹介されていました。(しかもわかりやすい!)
加えて、おすすめの投資信託も具体的にいくつか紹介されており、自分にもできそうだという現実味を感じました。
この本で紹介されている投資方法は、リスクとリターンのバランスが良い堅実な方法で、今でも私の主な投資方法です。
今振り返ってみると最初に読んだ本がこの本だったからこそ、20代で資産700万円に到達することができたとすら感じます。
次の日には証券口座を開設して投資家デビュー
一度自分にもできるかもしれないと思ってしまえばこっちのものです。
次の日には電気屋に行ってノートパソコンを購入、証券口座を開設、こつこつ貯めていたバイト代を30万円から元手に投資家デビューを果たしました。
こうしてめでたく相場と向き合う日々が始まり、知識や経験を少しずつ積み重ねながら今年で投資歴7年目を迎えることになりました。
2022年3月にブログを始めてからは毎月の総資産とポートフォリオも公開しています。
ちなみに私は「はじめての人のための3000円投資生活」で紹介されていたSBI証券で証券口座を開設したのですが、手数料は業界最安にもかかわらず取り扱い銘柄は業界最多と非常に使い勝手が良いです。
もし株を始めるのであれば、SBI証券で口座開設するのがおすすめです!
配当金を得るには元手になるお金を稼がないといけない
しかしながら株を始めたからといって簡単に労働から開放されるほど現実は甘くありませんでした。
元手が少ないと配当金も少ない
株式投資を初めてすぐに気がつくのですが、配当金を目的に株式投資を行う場合、元手が少ないと配当金も少なくなってしまいます。
そして、当時の私は時給800円の居酒屋バイトで月3万円稼ぐのにも苦労していたレベルです。
しばらくの間は元手も30万円からなかなか増えずに配当金も増えないという状態が続くことになりました。
グロース株に挑戦するが再現性がいまいち
そこで売買の差益であるキャピタルゲインで大きく稼ぐことを狙ってグロース株投資に挑戦することになります。
グロース株投資は成長株投資とも呼ばれる投資方法で、将来性のある企業や成長しそうな企業に投資をして、その後会社が成長して株価が上がったタイミングで売却して利益を得るという方法です。
結果としては投資をした小野薬品工業の株価が2倍になり、元手を大きく増やすことができました。
しかし、その後は継続的に勝ち越すことができなくなり、キャピタルゲインだけで元手を増やしていくことは現実的では無いと思うようになりました。
後で知るのですが、私が株式投資を始めたタイミングはちょうどチャイナショックと呼ばれる中国を震源とした経済危機が起こった直後で、暴落した株価が回復している段階だったので誰がやっても勝ちやすい相場で、ただのビギナーズラックでした。
元手を増やすためにとにかくお金を稼ぐしかない
そうであれは、手っ取り早く元手を増やすには働いてお金を稼ぐしかないと考えるようになりました。
そして、配当金を増やすためにはとにかくお金を稼いで元手を増やすしかないと思い、働かないために働くという矛盾しているようにも見える生活が始まることになりました。笑
働きたくないからこそ今日も働く
以上の理由から、働かないという目標のために私は今日もせっせと働いています!
頑張って稼いだお金で株を買って、こつこつ配当金を積み重ねています。
個人的な感覚としては、未来の働くはずだった時間をお金で買い戻しているといった感じです。
いつか自分の人生をすべて買い戻して、人生をより謳歌してみせます!
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