お金は大事、でもその魔力に囚われてはいけない【健康>時間>人間関係>>>お金】

時間とお金を天秤に掛ける女

私は24~25歳の間に、1年半ほど無職をしておりました。自己紹介はこちら

その無職期間を通して1つ理解したことがあったので紹介します。

それは人生におけるお金の重要度は思っていたよりも高くなかったということです。

もちろん、お金がなくても人は幸せとかいうクソみたいな事を言うつもりは全く無いです。

お金はとても大切です。それは間違いありません。

ただ、以前はお金の魔力に囚われすぎていたと気付いたのです。

私がお金と幸せの関係を真剣に考えるようになったキッカケ

まず私がお金と幸せの関係を真剣に考えるようになったキッカケは、仕事を辞めて無職期間を過ごしたことが大きいのですが、その前に私自身がお金に囚われて振り回されていたことが関係しています。

お金の力を過信していた

ニートになる以前の18~24歳までの私は、お金の力を過信しておりお金があれば大体のことは何でもできるし、モテるし、社会的地位も得られると思っていました。

「お金を持っていることは正義だ!お金に対して真剣に考えている自分に対してカネに汚いと言う人たちは考えることを放棄している怠け者だ!」ぐらいのことを真剣に考えていました。

もはやお金という名前の宗教です。信仰ですらありました。

今思えば過激な拝金思想のやばいやつですが、当時はこの考え方があったからこそいろんな努力をできていた部分はあります。

これは子供の頃に大学を卒業するまでの間、ずっとお金がなくて苦労した経験が影響しているのですが、その話もいずれ紹介しようと思います。

今でもお金に対して真剣に向き合っていますが、ここまで過激な思想ではないし向き合い方も洗練されてきていると思っています。笑

お金を求めてMRになる

こんな感じで、お金をたくさん稼がなければ幸せにはなれないという強迫観念のようなものに囚われていた私は高い給料を稼ぐために製薬会社のMRとして働くことになります。

MRは医薬情報担当者(Medical Representative)という仕事で、簡単に言うと製薬会社の営業職です。MRの詳細はこちら

激務だけれども、かなり給料がもらえて福利厚生も充実している職業でした。

正直、どんな仕事であるかとかはあまり調べず、医薬品だし社会貢献度も高くて金ももらえるなんていい仕事だ!ぐらいの感覚でした。

でも実際は、医療関係者からは虫けらのように扱われるし、長時間労働は当たり前だし、パワハラ上司に意味がわからないことを延々に詰められるし、そもそも営業職に向いていなかったなど、お金のために色んなものを犠牲にすることになります。。。

お金に囚われた青年の末路

製薬会社のMRというそれなりにお金をもらえる職業について、目先のお金を稼ぐことだけに思考と視野を集中させていました。

そしていつの間にか、より良く生きるためにお金を稼ぐはずなのに、お金を稼ぐために生きているという本末転倒な状態になっていました。完全に手段が目的になっていました。

そして運悪くパワハラ系の上司にあたった事と、そもそも営業職があまり向いていなかったことと、長時間労働が重なり、心身ともに疲弊しきって海外に逃げるために2年でMRを辞めてしまいました。

ついでに4年付き合った彼女にも振られました。

しかしコロナで海外に行くことができず、今までやってきたことは何だったんだろうという虚無感と海外にいけなかった絶望が相まって、メンタルはズタボロに崩壊しました。

そこまできてはじめて、今までの自分の考え方は本当に正しかったのだろうかと真剣に考え始めるようになりました。

お金のために精神的にも肉体的にもおかしくなる必要が本当にあったのだろうか?

自分は本当は何を望んでいるのか?

無職期間の中、そんなことを四六時中考えるようになりました。

人生の過ごし方や幸せの感じ方はそれぞれ違うという当たり前の事実に気づく

それまでの私は自分が強烈に信じていたお金がすべてという考え方を他の人もある程度信じていると思っていました。

実際にわたしの周囲にそういう人間が多かったこともあると思いますが。。。

しかし、無職期間でメンタルと肉体を回復させながら徐々に落ち着きを取り戻した私は、25歳になってはじめて、人生の過ごし方や幸せの感じ方は人それぞれ違うという当たり前の事実に気づきました。

単純明快です。

だって、自分と他人は別の個人だから。

「お金があれば幸せになれる」と言うあの人も

「今の会社で出世したい」と言うあの人も

「有名になりたい」と言うあの人も

「うちの会社でダメな奴はどこ行ってもダメだ」と言うあの人も

「真面目にコツコツ働くことこそが素晴らしいことだ」と言うあの人も

「働かないやつはクズだ」と言うあの人も

「働いたら負けと思ってる」と言うあの人も

全員が別の個人だということです。生物学上の分類が同じなだけです。

同じ物事に対しても感じ方や得意不得意が違うのは当然のことであって、全員が同じように感じたり動いたりはできないということです。

背が高い低い、イケメンブサイク、走るのが早い遅い、記憶力が良い悪い etc…

これらと同じように、幸せの感じ方や人生の過ごし方にも個人差があるということを認識しました。

そして、自分が思うことが他人には関係が無いように、他人が思うことも自分には関係が無いと思い、自分自身と向き合うようになります。

私の幸せにお金はそんなに必要なかった

幸せの感じ方に個人差があることに気づいた私は、自分が好きなことや幸せを感じることが何かをじっくり考えてみることにしました。

喜びや幸せを言語化してシュミレーションしてみた

方法としては、喜びや幸せを書き出して言語化し、その後シュミレーションしてみるというやり方です。

その結果、わたしの幸せや喜びはこんな感じでした。

Tomoの幸せリスト
  • 友達とあそぶ
  • 彼女がほしい
  • 映画、アニメ、読書
  • 未知の体験をする
  • 3食のあったかいご飯
  • 自分のタイミングで寝る

正直なところ、この程度でした。笑

実際に言語化してみると、物欲的なものはほとんどなくて、どちらかと言うと自分で選択できることや、精神的な自由、落ち着きの方が大切だということがわかりました。

お金がなくても意外と大丈夫だと気づく

そしてこれら全ては究極的にはほとんどお金はかからないこともわかりました。

シュミレーション
  • 友だちと遊ぶ → 基本無料、どこかにでかけたりご飯に行っても数千円程度
  • 彼女がほしい → ナンパ、紹介なら無料、マッチングアプリを使っても4000円
  • 映画、アニメ、読書 → Netflix、Youtube、アマプラ、図書館
  • 未知の体験をする → 探偵、ホスト、芸人、旅行でもしてみる
  • 3食のあったかいご飯 → 1日1000円あれば余裕
  • 自分のタイミングで寝る。 → 無料

ほぼほぼ無料です。

未知の体験に関しては、探偵、ホスト、芸人みたいな特殊な仕事をやってみるのも面白いかもしれません。その場合にはお金までもらえます。

他にもインターネットの無料サービスを使ってみたり、ナンパしてみたり、ちょっと遠出してみたりするだけでも味わえます。

必要なものは、健康、時間、遊んでくれる友達、すこしのお金でした。

お金なんて月10万円程度で事足りる

お金に関しては、ご飯、家賃、光熱水費、娯楽で月6~8万円ぐらいです。

すべて満たして生活しようと思っても、月10万円ぐらいあればなんとかなります。

しかもこの程度の金額であれば、最悪の場合でも失業保険とか生活保護とかでもらえるので余裕でなんとかなります。

もはや今では海外で月1~2万円で生活しているので、10万円もあれば半年は余裕で生きていけると思います。笑

医療費に関しても日本の公的保険と医療費控除の制度を使えばどんなに大変な病気になっても年100万円以上はかからないです。生活保護者に至ってはすべて無料です。

シンプルに考えたらこんな感じだったのかとなんだか拍子抜けですし、日本に生まれて本当に恵まれているなと感じます。

健康>時間>人間関係>>>お金

いろんなことを考えた結果、今では人生で大切なものは健康>時間>人間関係>>>お金の順番だと考えています。

もちろん細かいことを考えればもっと多くあるとは思いますが、幸せの根幹はこれなのではと思っています。

健康>時間>人間関係>>>お金
  1. 健康がなければ何もできないのでまずは健康が1番
  2. 健康でも時間がなければ何もできないので時間が2番
  3. 健康で時間があっても人間関係がないとつまらないので人間関係が3番
  4. お金がないとご飯が食べられないけど大体なんとかなるからお金が4番

もちろん私個人の基準であって他の人とは違うかもしれません。

結婚できなくても、それはそれで良いという考えもある

「こんな質素な生活をしてたらつまらないし結婚もできなさそう」と思う人もいるかも知れないので、結婚についての違った角度の考え方を紹介しようと思います。

結婚して子供が生まれてにぎやかで楽しい家庭を過ごす。

こういった理想を描く人も少なくないと思いますが、結婚できなければ絶対に不幸になるというわけではありません。

結婚できなかった先には何があるか?

結婚できなければ、前のシュミレーションで紹介したような生活を死ぬまで続ければいいだけです。

誰かに迷惑をかけるわけでもなく、衣食住に困るわけでもないです。

彼女ができないということは結婚とはまた別の問題で、ナンパして口説いたりすることは可能です。

子供ができるかどうかに関しても結婚とは別の問題です。

また結婚しないということは、結婚や子供に関するトラブルがゼロになるということでもあります。

離婚、財産分与、教育費、家庭環境の悪化、相続問題、子供の引き起こすトラブル etc..

こういったトラブルの懸念はゼロになります。

結婚しないデメリット

孤独を感じやすくなるということと、人によっては惨めさを感じるかも知れないところです。

若い頃は気にならないかもしれませんが、歳を取って両親や今いる家族がいなくなった時に、奥さんや子供、孫に囲まれている友人などを見ると寂しく感じたり惨めになってしまうかもしれません。

どちらが良いのかということについては私自身もまだ答えがありませんが、結婚したり子供がいた方が人生は面白いのではないかと思っています。

今生きている瞬間を最高の状態にする努力

色々話しましたが私は結局のところ、今生きている瞬間を最高の状態にすることが、人生を良くするために大切なのではないかと考えています。

そのために、自分の幸せの優先順位を把握して自分が幸せだと思う人生を生きることが1番大切ではないのかと思います。

そのためにはお金はそこまで必要ではないし、方法はいくらでもあると思います。

今現在、お金のことで悩んでいる人や競争し続けることに違和感を感じている人はよかったら参考にしてください。

バリバリ働いて競争社会で勝ち残っている人から見ると、私は競争社会で負けた敗北者のように映るかもしれません。

たしかにそういう部分があることも間違いないのですが、全員が強者になれるわけではないし弱者の方が圧倒的に多いはずです。

なので私は弱者として、引き続き穏やかに生きるために自分の人生を生きるための努力をしていこうと思います。

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まめだぬき配当大好き
95年生まれ/2016年に投資スタート/普通のサラリーマンが投資×ミニマリストを実践、26才で資産1000万を突破/投資スタイルは現物長期/主な投資先はインデックスETF、日米連続増配株、優待株、債券/2023年9月現在、総資産1320万、年間配当31万(税後)、月31万積立/ 資産形成や投資に関すること、ミニマリスト生活、日々のことを発信しています。