こんにちは、Tomoです。
最近、20~30代ぐらいの比較的若い人たちの間で、ミニマリストという生き方が良くも悪くも認知度を上げて来ているように感じます。
キーワードは最小限の暮らし⁉︎ミニマリスト志向の若者が増えている理由
私自身も実際に海外でミニマリスト的な暮らしをしているのですが「ミニマリストの生活はつまらなさそう。最後には何もない虚無感に包まれた悲惨な末路をたどるのではないか?」などと聞かれることがあります。
あんまり気にした事がなかったのですが、いざ考えてみるとそうかも知れないなぁと思うことも確かにあります。
そこで現役のミニマリストとして、ミニマリストの末路は悲惨なのかどうか?を周囲の実例を交えながら考えてみることにしました。
目次
悲惨な末路を迎えるかどうかは人による
いきなり結論になるのですが、ミニマリストが末路が悲惨かどうかは人によると思います。
ただしミニマリストの考え方や行動には一定の傾向があり、それが影響して悲惨な結果をもたらすこともあると思います。
経済的に追い詰められるような悲惨な末路はあまりない
まず経済的に困窮するようなタイプの悲惨な末路を迎えるミニマリストはあまりいないと思います。
そもそもですが、ミニマリストとは身軽に生きるために物をあまり持たないようにしている人のことを指します。
このことからミニマリストは持ち物を増やさないために物を購入することを控える傾向があり、結果として金銭的な支出が少なくなる傾向があります。
なので一般的な悲惨な末路のイメージである経済的に困窮たり借金で首が回らなくなるといったようなことにはなりにくいと思います。
私の経験上、むしろ経済的にうまくいっている人の方が多いように思います。
友人を見ていてもミニマリストの傾向がある人の方が貯金が多いですし、私自身も毎月20万円以上の貯金できており、貯めたお金を投資に回すことで配当金などの不労所得を得ることもできています。
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ミニマリズムをやりすぎた結果、悲惨な末路を迎える人はいる
そんな金銭感覚が優秀なミニマリストたちの中にも、悲惨な末路を迎えてしまった人は少なからず存在しています。
私が今まで出会ってきたミニマリストたちの中では、ミニマリズム(特に断捨離)に執着してやりすぎてしまった結果、悲惨な末路を迎えてしまった人が特に多いように思いました。
ミニマリズムに執着する、やりすぎるというのがどのような状態なのかイメージできない人も多いと思いますので、実際の例を紹介しようと思います。
すこし極端な例ではありますが、参考にしてみてください。
やりすぎミニマリストたちの悲惨な末路【実例3選】
それでは、私が実際に出会ったやりすぎミニマリストたちの悲惨な末路について、3つの実例を紹介していきます。
- ミニマリストを強要したことで社会から孤立してしまったミニマリスト
- 趣味を辞めたら生きる気力を失ってしまったミニマリスト
- 必要以上の断舎離で健康に支障をきたしたミニマリスト
ミニマリストを強要したことで社会から孤立してしまったミニマリスト
一人目は、周囲にミニマリストを強要した結果、孤立してしまった田中さん(仮)です。
有名なミニマリストのブログを読んでミニマリストに憧れた田中さんは、ブログに書かれていたことを参考にしてミニマリスト生活をスタートしました。
家財の整理や処分、必要ないものを買わないといった至極普通なミニマリズムを実践していき、物を持たないコンパクトな生活を手に入れました。
自分で決めた目標を達成したことで成功体験を手に入れた田中さんは、もっとなにかできるはずだと思い、いろいろな情報源にアクセスしてミニマリズムについて調べていきました。
その結果、人間関係の断捨離というキーワードにたどり着きました。
田中さんはそのころ職場や友人などの人間関係に悩んでいた時期だったようで「自分に足りなかったのはこれだ!」と天啓が降りてきたような気持ちになったそうです。
そして実際に面倒に感じていた付き合いを辞めたり、あまり意見の合わなかった人との交流を辞めたりと、人間関係の断捨離を始めていきました。
始めてみるとなかなか快適だったようで、田中さんは非常に満足していました。
ここで終わればよかったのですが、田中さんは自身が快適だと思うミニマリスト生活を他の人にも知ってもらいたいと思い周囲に勧めるようになりました。
そしてこれが悲劇の始まりになりました。
善意で始めたのことだったのだと思うのですが、田中さんの場合はミニマリスト生活を他人に強要する傾向があり、断られたり否定されると「あの人は考えが足りていない」などと見下したりすることがあったようです。
そしてさらに悪かったのが、田中さんはミニマリスト生活の提案を断ったり否定したりした人を「レベルが低い」「考えが足りていない」と言って人間関係の断捨離の対象にしてしまいました。
こうして些細な意見の違いでも身勝手に人間関係を断ち切るようになってしまった田中さんの態度に周囲の人も嫌気がさしたり、変な宗教に入ったのではないかと思うようになって、どんどん人が離れていきました。
そうして気付いた時には田中さんは孤立して一人ぼっちになってしまっており、社会との接点も極端に少なくなっていました。
本人は「ストレスが無くてせいせいする」と言っていましたが、精一杯の強がりに聞こえたのは私だけでしょうか。。。
自分の考えが必ず他の人にも当てはまるわけではありませんよね。
趣味を辞めたら生きる気力を失ったミニマリスト
2つ目の例は、ミニマリスト生活が性に合わなかった山口さん(仮)です。
アクティブだった山口さんはさまざまな趣味に打ち込んで楽しく毎日を過ごしていたのですが、浪費癖があり貯金がありませんでした。
ある時、ミニマリストをしている人はコンパクトに生活しているからお金が貯まりやすいという話を耳にします。
付き合っている彼女との結婚を考えていた佐藤さんは、結婚する前に浪費癖を改善をしておこうと考えて無駄な買い物を控えたり趣味にお金を使うの金額を下げたりとミニマリスト生活を実践していきました。
家計の収支はすぐに改善してお金も順調にたまっていったので、最初の3ヶ月ぐらいは山口さんもご満悦でした。
しかし半年ほど経ってきた時に、自分の趣味や楽しみを制限してまでミニマリストをして何が楽しいのだろうか?という考えが強くなってきた山口さんはノイローゼ気味になり、どんどん無気力になっていきました。
私生活にハリがなくなり無気力になってしまったことで仕事も手につかなくなってしまい、このままではまずい思った山口さんは1年も経たないうちにミニマリスト生活をやめることにしたそうです。
現在は元の趣味に生きる生活を謳歌しているようで貯金はないけれど楽しい毎日を過ごしているそうです。
必要以上の断舎離で健康に支障をきたしたミニマリスト
3人目は必要最低限のものまで処分した結果、健康に支障をきたしてしまった佐藤さん(仮)です。
ミニマリスト歴がそこそこ長かった佐藤さんは、プチ断食などのファスティングの流行をうけて「食事にもミニマリズムを持ち込んでコンパクトにできるのではないか?」という風に考えるようになりました。
そこで本やインターネットなどで独学で勉強した知識を組み合わせた自分なりのファスティングを実践してみることにしたそうです。
簡単に説明すると、食事は昼と夜の1日2回にして食事内容も炭水化物などを減らしてカロリーを制限していくというものでした。
メニューを毎回変えるのも面倒だということから、毎日毎食同じメニューで足りない栄養はサプリメントで補うという食事スタイルに替えていきました。
この栄養をサプリメントで補うというのが良くなかったらしく、食事の質が下がり栄養バランスが悪くなってしまいました。
また食事は生活の中でも重要なエンターテイメントだったようで、食事の楽しみがなくなってしまったことはメンタル的にもかなりストレスになったようです。
それ以外にも佐藤さんはミニマリスト生活をしている中で布団を処分して寝袋で生活していたこともあり、睡眠の質も低下していました。
食事と睡眠の質が同時に下がった佐藤さんは程なくして体調を崩してしまい生活の改善に迫られることになりました。
本来は生活を豊かにするためのミニマリズムなのに、生活の質や健康まで害してしまうという本末転倒な例でした。
ここまで極端になるとミニマリストではなく、何かの修行のようになってしまっていますよね。。。
明らかにやりすぎですね。。。極端な考え方や自分に合わない事を続けても良い結果にはならないと思います。
悲惨な末路にならないために気をつけるべき3つの事
極端なミニマリズムに傾倒してやりすぎた結果、悲惨な末路を迎えてしまうパターンは少なからずあります。
ミニマリストがこのような悲惨な末路を迎えないためには、以下の3つに気をつけるべきだと思います。
- 極端な断捨離はしない(やりすぎない)
- 他人に価値観(ミニマリズム)を押し付けない
- 健康に気をつける
極端でやりすぎな断捨離はしない
メディアなどで取り上げられているような有名なミニマリストたちの部屋には、全くものがなかったり布団すらないなどと極端であることが多いように思います。
しかしながら、あれは正直なところ異常者の領域で明らかにやりすぎです。常人にはまずマネできないものだと理解しておいたほうが良いでしょう。
普通の人はあそこまで物のない生活にはまず耐えられません。。。
メディアも極端な事をしている人のほうが話題性があって面白いから取り上げている部分もかなりあると思います。
現実として、どの程度のミニマリズムを実践するかは人それぞれで、有名なミニマリストたちのように極端な生活をする人ばかりではないし真似をする必要もないと言うことを覚えておいてほしいです。
あくまでコンパクトで身軽なより良い生活をするための手段として物を減らすのがミニマリストです。
極端に断捨離することが目的ではありませんので、しっかりと自分に必要なものとそうでないものを考えながら手段としての断捨離を行うことをおすすめします。
断捨離は手段です。手段と目的が混ざったり、やりすぎないように気をつけましょう。
他人に価値観(ミニマリズム)を押し付けない
他人に価値観を押し付けられることほど鬱陶しいことはありません。
これに関してはミニマリストだけでなく、すべての人に当てはまることだと思います。
特にミニマリストの生活は興味のない人から見るとつまらなそうな生活、ちょっと変わった生き方をしている人というふうに見られがちなので、無理に勧めてもおそらく嫌がられることの方が多いです。
下手をすると宗教勧誘と間違えられてしまうことも。。。
自分から見て無駄だと思っても、相手は相手の時間やお金を使ってやっていることなので「無駄だ」「必要ない」などのことは言わないようにしましょう。
聞いた話ではミニマリズムを信仰しすぎて初対面の人の家の物を断舎離してしまった猛者もいるとかいないとか。。。(これはやりすぎ、もはや宗教、そして犯罪)
少しでも身に覚えのある人はいますぐ改善するようにしましょう。
価値観は多種多様だからこそ素晴らしいものです。
健康に気をつける
私は健康な体が一番の資本だと思っているので、健康を害してまでやるべきことなんてこの世に1つもないと思っています。
特に食事や睡眠に関することにまでミニマリズム(特に断捨離)を持ち込むのは絶対にやめたほうが良いと思います。
食事や睡眠に関する断捨離をしているミニマリストは、生活の質をあげようという考えではなく断舎離したいからするといった手段と目的が入れ替わっている人が多いように感じます。
自己満足はできますが生活が良くなるどころか健康に支障が出てしまっては本末転倒だと思います。
なので私はミニマリストですが、食事や睡眠の質を下げることで得られるメリットはほとんどないと思っており、この部分の断捨離は絶対にしないようにしています。
毎日ゆっくり8時間以上の睡眠をとる、自炊でバランスの良い食事を食べる、といった感じで健康で文化的な生活は維持するように心がけています。
他にもお風呂でリラックスする、日光を浴びながら軽い運動をする、瞑想する、友人と遊びに行く、などバランス良く生活をしてストレスを貯めないように工夫をしています。
ミニマリスト生活にこだわって無理に生活の質を下げることは、絶対にしないようにしましょう。
どこまでいっても、健康が1番です。それ以上のものはありません。
ミニマリストはより良く生きるために物を減らす人
ミニマリストとは極端な断捨離をする人でも、仙人のような質素な生活をする人でもありません。
より良く生きるために、身軽さやコンパクトな生活を追求する人の事です。
私自身もこの記事を書きながら、ミニマリストとして生活するには本質を見失わないことがとても大切だと再認識しています。
そこを見失ってやりすぎてしまうと、私にも悲惨な末路が待っているかもしれませんね。。。笑
私も気をつけて良いミニマリスト生活を続けていければなぁと思います。
この記事ではミニマリストのよくない側面を紹介しましたが、本来うまく実践すれば、物や情報に溢れる現代社会で本当に大切な物に向き合うことができる素晴らしいライフスタイルの1つです。
ミニマリストの生活や実践方法についてはミニマリストしぶさんの本にも詳しく書かれていますので興味のある人は読んでみることをお勧めします。